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私、ヒロシは最近はよくコマケンに行く。
いわゆる「ハッテンサウナ」だ。
だがしかし、ただのハッテンサウナではない。
珍しい、いや日本で唯一かもしれない
「お爺ちゃん」のためのハッテン場だ。
なぜ良くコマケンに行くのかというと、比較的需要があり、いい思いができる上、
この手の施設にしては設備が良く、掃除も行き届いているからだ。
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そこは山手線の駅から徒歩3分もいらないくらい近く、交通の便はすこぶる良い。
お年寄りには最高の立地だ。
勇気をふりしぼり入口に入ると、古い民家のような、田舎のじいちゃん家のような独特な臭気が鼻をつく。
下駄箱が左手にあり、10円を入れて鍵をかける。
初めてでマゴマゴしてると、券売機で入浴券を買うよう店員から促される。
受付にいくと「どこで知りましたか?」みたいなことを聞かれたと思う。
確か「ネットで知った」と答えた。
ビニールに入ったガウンとタオルを受け取りロッカーに向かう。
ロッカーは正方形で小さく、リュックが微妙に立てられない。
苦戦しながら着替えていると、刺すような視線を感じてゾクゾクする。
この狙われているような緊張感というか、刺激がたまらない。
いよいよパンツを脱ぐと、あからさまに股間をのぞき込む爺さんまでいる。
潔く素っ裸になりガウンを着込むと少し落ち着いたので回りを見渡す。なるほど爺さんばっかり。
若いのでも50代って感じだ。
40代のヒロシは完全に浮いている。
でも、そのシチュエーションが良い。
その空間で唯一の存在だから目立って、狙われやすい。
また、ゾクゾクしてきた。
- 2016/10/16(日) 11:04:40|
- サウナ(ゲイ・バイ)
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